宅建の法令上の制限|問15〜問22の出題数と論点ごとの覚え方

宅建試験の法令上の制限は、都市計画法・建築基準法・農地法など、いくつもの法令から出題されます。法令ごとに区域の名前や手続、面積の要件が出てくるので、範囲が広く、どこから手を付ければよいか分からないと感じる方も多いのではないでしょうか。

法令上の制限は、平成21年の本試験から、問15〜問22の8問で出題されています。このページは、宅建試験の受験生に向けて、法令上の制限の問が、法令・論点ごとにどう分かれてきたかを、過去問を数えた表で整理したものです。表を見ると、どの法令が、どのくらいの頻度で出題されてきたかを確かめられます。

このページでは、まず表1で、法令上の制限の論点別の出題数を見渡します。そのうえで、法令上の制限の覚え方として、このサイトの論点ページごとに、表を読むための軸を1つずつご紹介します。最後に、表1から学ぶ順番を考えるときの読み方と、面積などの数値を横断して確かめたいときの調べ方をご案内します。

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宅建 法令上の制限の比較表

論点別の出題数と、法令上の制限の5つの論点の比較表を、表と数値だけで並べた資料です。

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法令上の制限の論点別の出題数

表1は、論点を「都市計画法」「建築基準法」「ほかの法令」の3つの区分に分け、論点ごとに、数える範囲、出題された問の数、そのうち直近10年の数を並べたものです。


表1 法令上の制限の論点別の出題数
論点 数える範囲 出題された問の数 うち直近10年
都市計画法
都市計画の内容(区域区分・地域地区・地区計画など) 平成21年〜令和7年 19 12
開発許可 平成21年〜令和7年 19 12
建築基準法
建築基準法の問(全体) 平成21年〜令和7年 38 24
うち用途制限(用途地域)を問う選択肢がある問 平成21年〜令和7年 16 11
うち防火地域・準防火地域を問う選択肢がある問 平成21年〜令和7年 20 13
ほかの法令
国土利用計画法 平成21年〜令和7年 16 11
農地法 平成21年〜令和7年 19 12
盛土規制法(宅地造成等規制法の時代を含む) 平成21年〜令和7年 19 12
土地区画整理法 平成21年〜令和7年 19 12
その他の法令上の制限(複数の法令の横断問題) 平成21年〜令和7年 3 1

出題された問の数で数えています。1問は1つの論点の行だけで数えているので、「うち」で始まる行を除いて各行を合計すると、法令上の制限の問の数になります(都市計画法の問は、開発許可の問と、それ以外の都市計画の内容の問に分けています)。「うち」で始まる2行は建築基準法の行の内数で、用途制限と防火地域・準防火地域について、このサイトの論点ページの表で扱う規定を問う選択肢(いまの法令でも出題時と同じ結論になるもの)を1つ以上含む問の数です(合計に入れていません)。法改正の前の問も数えています。数える範囲は、法令上の制限が問15〜問22になった平成21年からです。直近10年は平成28年〜令和7年の本試験です(令和2年・3年は、10月と12月の試験をそれぞれ数えています)。

表1では、1つの問を、1つの論点の行だけで数えています。どの行で数えるかは、過去問の分類でその問をどの法令の問としたかで決めています。都市計画法の問は、開発許可の問と、それ以外の都市計画の内容(区域区分・地域地区・地区計画など)の問に分けました。また、1つの法令の問とせず、いくつかの法令にまたがる横断問題として分類したものは、「その他の法令上の制限」の行で数えています。そのため、「うち」で始まる行を除いて、各行の「出題された問の数」を合計すると、「数える範囲」の期間の本試験で出題された法令上の制限の問の数になります。

建築基準法の行の下にある「うち」で始まる2つの行は、建築基準法の行の内数です。建築基準法の問には、1つの問の選択肢で、用途制限・防火地域・建築確認などの規定をまとめて問うものが多いので、用途制限と、防火地域・準防火地域については、このサイトの論点ページの表で扱う規定を問う選択肢を1つ以上含む問を数えています。数える選択肢は、いまの法令でも出題時と同じ結論になるものに限っています。この2つの行は、ほかの行の合計には入れていません。

また、表1の数は、「数える範囲」の列の期間の本試験で出題された問を数えたものです。これからの本試験で、どの法令・論点が出題されるか、どれだけ出題されるかを示すものではありません。


法令上の制限の覚え方:論点ページごとに表を読む軸を1つ決める

法令上の制限の覚え方として、ここでご紹介したいのは、論点ページごとに、表を読むための軸をあらかじめ1つ決めておくという方法です。法令上の制限で迷いやすいのは、区域・面積・手続の組合せを、行ごとに別々に覚えようとするときです。先に軸を決めておくと、表に並んだ行を同じ見方で読み進められます。

このサイトでは、表1の論点のうち、開発許可・用途地域(用途制限)・防火地域・国土利用計画法・農地法の5つについて、比較表を中心にしたページを用意しています。ここでは、それぞれのページで何を扱っているかと、表の行を読むときに意識しておきたい軸を、ページごとに1つずつご紹介します。どの軸も覚えるための整理で、選択肢の正誤は、各ページの表の条文の列で判断します。表の値や条文の詳細は、各ページで解説しています。

まず、都市計画法の「開発許可」の行です。宅建の開発許可のページでは、開発行為の定義、区域ごとの開発許可が要らない規模、面積以外で開発許可が要らない場合を表で整理し、あわせて、申請と許可の基準、許可を受けたあとの手続、開発区域の内と外の建築の制限を表4〜表6で扱っています。軸にしているのは、開発許可が要るかどうかを、開発行為に当たるか、区域ごとの規模に達しているか、面積以外の例外に当たるかの順に確かめるという手順です。

次に、建築基準法の行の中の用途制限です。宅建の用途地域のページでは、13の用途地域のどこに何を建てられるかを、主な用途を行に、13の用途地域を列に並べた表で見渡し、地域の目的と主な用途制限の対応、特定行政庁の許可などの例外も扱っています。その表の読み方の軸にしているのは、行(用途)ごとに、どの地域から×が始まり、どの地域で×が終わるかを見ることです。なお、その表の×は、特定行政庁の許可を受けない場合の結論です。都市計画法9条が定める各地域の目的の文言と、表の並び順との対応も、用途地域のページで紹介しています。

続いて、建築基準法の行の中の防火地域・準防火地域です。宅建の防火地域・準防火地域のページでは、2つの地域の制限を建築物の規模別に並べ、その他の制限、建蔽率の緩和、地域の指定と関係なく規模・用途で決まる防火の規制も扱っています。規模別の建築物の構造の表を読むときの軸にしているのは、規模を階数(準防火地域は地階を除く階数)と延べ面積の2つの物差しで測り、どちらか一方でも超えれば上の段になるという点です。段の数が2つの地域で違うことは、防火地域・準防火地域のページの表で確かめましょう。

そして、ほかの法令の区分から、2つの法令のページです。宅建の国土利用計画法のページでは、国土利用計画法が、土地の取引を、区域に応じて事後届出・事前届出・許可の3つの手続で規制していることを出発点に、宅建試験の中心になる事後届出を、届出が要る取引、面積の判断、届出事項とそのほかの手続の順に整理しています。3つの手続の違いを読むときの軸にしているのは、地価が上がるおそれが強い区域ほど、手続が契約の前に求められ、手続そのものも重くなるという見方です。ただし、これは覚えるための目安です。

宅建の農地法のページでは、3条・4条・5条の許可と、許可が要らない場合を表で整理しています。3条・4条・5条を見分けるときの軸にしているのは、「農地を使う人が変わるか」「農地が農地でなくなるか」という2つの問いです。ただし、この問いで決まるのは、3条・4条・5条のどれに当たるかです。使う人が変わっても、相続のように3条の許可が要らない取得もあります。許可が要るかどうかは、農地法のページの表の行で確かめましょう。

なお、表1には、都市計画の内容・盛土規制法・土地区画整理法・その他の法令上の制限のように、このページから論点ページをご案内していない行も載せています。建築基準法の行にも、建築確認や道路・建蔽率・容積率などの規定の問が含まれますが、これらの規定の論点ページは、現時点ではありません。


法令上の制限が難しいと感じるとき:表1から学ぶ順番を考える

法令上の制限の優先順位は、表1の数だけで決まるものではありません。ここでは、範囲が広くて手が付かないと感じるときに、表1を、学ぶ順番を自分で考えるための材料として読む手順をご紹介します。

まず、「出題された問の数」の列を、「数える範囲」の期間の本試験の回の数と比べてみましょう(令和2年・3年は、10月と12月の試験をそれぞれ1回と数えます)。都市計画法の2つの行と、農地法・盛土規制法・土地区画整理法の行は、数える範囲の本試験の回の数と同じで、建築基準法の問(全体)の行は、その2倍です。国土利用計画法の行は、その他の法令上の制限の行と合わせると、回の数と同じになります。このことから、数える範囲の本試験では、法令上の制限の問が、法令ごとにおおむね決まった枠で出題されてきたことが読み取れます。法令上の制限では、この法令ごとの問の枠を手がかりに、どの法令から学ぶかを考えることができます。

次に、「うち直近10年」の列を見ます。この列で、その行が最近の本試験でも出題されているかどうかを確かめられます。直近10年の期間は、表1の下の注記に書いています。

さらに、建築基準法の「うち」で始まる2つの行を見ましょう。表1のあとでご紹介したとおり、建築基準法の問にはいくつもの規定をまとめて問うものが多いので、用途制限や防火地域・準防火地域が、建築基準法の問の選択肢として、どれだけ問われてきたかを、この2つの行で確かめられます。

最後に、論点ページのある行は、そのページの表で、論点の中のどの行が出題されてきたかを見てみましょう。論点ページの表では、行ごとに、出題された年度と直近10年の回数を載せています。1つの論点の中でも、繰り返し出題されている行と、そうでない行があります。

このように、法令上の制限は、表1で法令ごとの問の枠と論点別の出題数を見渡し、論点ページのある行は、そのページの軸を押さえておくと、どこから学び、どこに時間をかけるかを考えやすくなります。論点ごとの表の行と条文は、それぞれの論点ページで確かめましょう。


面積などの数値を横断して確かめるとき

法令上の制限の論点には、区域ごとの面積や規模、届出の期限などの数値が多く出てきます。論点ページの表では、数値をそれぞれの区域や要件の行の中で確かめます。これに対して、面積・期間・金額などの数値を、法令や論点をまたいで並べて確かめたいときは、このサイトの宅建の数値のページで調べることができます。論点ページの表の行にある「宅建の数値のページで見る」からも、関係する数値の行に移れます。


よくある質問

宅建の法令上の制限は何問出題されますか?

宅建試験では、平成21年の本試験から、法令上の制限は問15〜問22の8問で出題されています。このページの表1では、「数える範囲」の期間に出題された法令上の制限の問を、それぞれ1つの論点の行だけで数え、論点ごとに、出題された問の数と、そのうち直近10年の数を並べています。都市計画法の問は開発許可とそれ以外の都市計画の内容に分け、過去問の分類でいくつかの法令にまたがる横断問題としたものは、「その他の法令上の制限」の行で数えています。建築基準法の行の下にある「うち」で始まる2つの行(用途制限、防火地域・準防火地域)は、このサイトの論点ページの表で扱うその規定を問う選択肢を1つ以上含む建築基準法の問を数えた内数で、ほかの行の合計には入れていません。

法令上の制限の論点が多くて覚えきれないときは、どうすればよいですか?

このページでは、論点ページごとに、表を読むための軸をあらかじめ1つ決めておく方法をご紹介しています。法令上の制限で迷いやすいのは、区域・面積・手続の組合せを、行ごとに別々に覚えようとするときです。論点ページの表を開いたら、その論点の軸を先に1つ決めてから行を読み、軸で説明できない行は、その行の例外として確かめます。どの論点から学ぶかは、表1で法令ごとの問の枠と論点別の出題数を見渡して考え、面積などの数値は、法令をまたいで並べて確かめます。これは覚えるための整理で、選択肢の正誤は、各論点ページの表の条文の列で判断します。


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